2009.09.23 Wednesday
「ゴニン デ イッシュ」第2回(2009年9月)
今月の5人
■生沼義朗――禍々しいまでに暗い予兆
■奥村晃作――食のテーマに真っ向から挑戦した作
■田中槐――神によってひとつの卵が選ばれた瞬間
■辻井竜一――いくつかのシチュエーションにおいてこの歌を読むと
■本田瑞穂――「昼深し」が現実的な手触りを加える
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お待たせしました。第2回の短歌は、北原白秋の『雲母集』から。歌に漂うこの変な気配は何?そして大きなる手の持ち主って誰?と、疑問が一杯の1首です。5人の皆さんも、口々に「この歌は難しい〜」とおっしゃっていましたが、幻想から食の問題まで、それぞれの方の個性と立ち位置が明確に出た、ユニークな一首評が出揃いました。
今回お願いしたのは、同人誌[sai]の仲間であり、なんだかんだで月に3度くらいはお会いしている気がする、短歌を愛する兄貴分、生沼義朗さん。「コスモス」所属の大大先輩、ただごと歌といえばこの方、奥村晃作さん。「新首都の会」その他、多方面でお世話になりまくりの、えんじゅ組組長こと田中槐さん。「短歌サミット」首謀者にして先月第一歌集を出版されたばかりの辻井竜一さん。そして、歌集『すばらしい日々』など、どこかあやうくも凛とした短歌を作り続けていらっしゃる本田瑞穂さん(50音順)です。
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■「ゴニン デ イッシュ」とは