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ゴニン デ イッシュ





        互いの読みを持ち寄ることで、
        歌の味わいが変わっていく(かも)。
        毎月ある短歌1首について5人が鑑賞文を書く、
        「山羊の木」の期間限定企画です。
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【第2回(卵)】辻井竜一
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    gonin2tsujii


    この企画の趣旨は、「どんな短歌でも読み方は人それぞれであるわけで、それを持ち寄ることにより変わっていく歌の味わいを楽しむ」的なことであると理解しております。ならば僕はさらにそれを楽しむべく、いくつかのシチュエーションにおいてこの歌を読み、感想を書いてみるという手法をとることにしました。字数が限られていますので、詳しい説明はいたしません。早速始めたいと思います。

    ※2009年7月9日、午後10時38分。自室にて。
    この短歌を一読した際、非常に陳腐な表現ではありますが、僕は「ドキドキしました」。
    「大きなる手」。常人の三倍はあろうかというほどの大きな手が、山積みにされた生卵の上に勢いよく振り下ろされる情景を想像してしまったためです。
    無残にも卵はぐしゃぐしゃに割れ(勢いがよ過ぎたのです)、その手には生温かいどろどろとした液状の(以下略)。

    ※2009年7月10日午前7時20分。自室にて。
    卵と言えばやはり生卵。そして生卵とは、誰かにぶつけるために存在するものであります。彼(あるいは彼女)は、誰に向けてこの「何らかの原因で小人にされてしまった僕にとっては」とてつもないほどの大きさに感じられる(僕の背丈のほぼ4倍あります)生卵を投げるつもりなのでしょうか。それはわかりません。そしてそれが上手く命中すればいいのにと僕が強く願っている理由もよくわかりません。夕暮れ時までにはまだ時間があります。馬鹿げたことほど、白昼堂々とやるべきでしょう。健闘を祈ります。

    ※2009年7月12日深夜。時刻不明。新宿歌舞伎町路上。泥酔状態で書かれたメモより(原文ママ)
    ぶんごぶんご。。賞味きげんきれ見るだけたべれませんけどみてうつくしいです。るっくおんりー。○○○-×××(←※筆者注:何かの電話番号)4時いこうだめ。VODAFON

    (終)



    辻井竜一(つじいりゅういち)
    1978年8月21日生 獅子座A型 
    2007年4月、歌人集団「かばん」入会
    2009年6月、埼玉県川口市にて前代未聞のイベント「短歌サミット」を主催。
    158名を動員。インターネットを中心に各方面に物議を醸し出す。
    2009年夏、荻原裕幸さんプロデュースによる
    第一歌集「ゆっくり、ゆっくり、歩いてきたはずだったのにね」発売。
    HP

    http://www.geocities.jp/ryuichi782002/


    【第2回】他の4人を読む
    生沼義朗――禍々しいまでに暗い予兆
    奥村晃作――食のテーマに真っ向から挑戦した作
    田中槐――神によってひとつの卵が選ばれた瞬間
    本田瑞穂――「昼深し」が現実的な手触りを加える

    「ゴニン デ イッシュ」とは
    | 第2回(卵) | 21:12 | - | - | - | - |